Vineyard

山と海に抱かれる伊勢志摩。
この地ならではのテロワールからつくられるもの

私たちのヴィンヤードは、伊勢湾からわずか100メートルの場所に位置する伊勢・村松町、50年以上の生食ブドウ栽培の歴史がある玉城町、そして、太平洋側にありリアス海岸と緑豊かな山々からなる南伊勢町(共同栽培)にあります。 気候、地形、土壌が異なる3か所のブドウ畑で、地域の方々と協力し、土地ごとの特性を活かしたその土地ならではワインづくりを目指します。

ブドウ栽培

Viticulture

伊勢市村松町に約1ヘクタール、玉城町に0.4ヘクタールの自社農園を開拓、そして南伊勢町の契約農園に栽培方法などを提案し、共同で栽培を行います。3カ所の畑ではそれぞれの地形、気候、土壌の性質に合わせてブドウ品種や栽培方法を取り入れます。潮風浴びる村松の畑では、土壌に牡蠣殻を循環させることで伊勢志摩の魚介との相性を狙い、南伊勢では日本固有品種の甲州を、そして、過去7ヘクタールまで栽培されていたデラウェア畑が現在1ヘクタール以下に衰退したという玉城では、歴史や伝統を尊重しデラウェア生産の復興を目的のひとつにブドウを栽培し、4,000本程度のワイン生産を計画しています。地域としてワイン産業を盛り上げたい、過疎化や若者の農業離れが進む地方都市の地方創生、それが私たちのミッションのひとつと考えております。

地形・場所

Location

村松町の農園は、海からわずか100メートル。砂浜で水捌けのよい痩せた土地です。栄養分が少ない砂で、畑を肥やすのには最適。この環境を活かしつつ「海の幸」にさらにマッチングするよう、牡蠣の殻や海藻を土に混ぜ、磯の香りを彷彿させる土壌づくりを行っています。

南伊勢町は雨量も多く、醸造用のブドウをつくるには恵まれていない気候ですが、「それでもブドウをつくりたい」という地元農家の方々が、10年かけて適する環境に整えてきました。その情熱に心を打たれ、私たちとタッグを組むことになりました。

50年以上、ブドウ栽培の歴史があった玉城町。生産者の高齢化などに伴い生産者が減少したため、かつてブドウを栽培していた約0.4ヘクタールの農地を借り農場を開設。伊勢度会の中心部に位置する玉城町は、山に囲まれ田畑が広がります。水捌けのよい栄養のある山土なので、環境に適した品種の黒ブドウを栽培します。

ブドウ品種

Grape

ワイン用品種のメルローやシャルドネ、アルバリーニョを中心に栽培を始め、約500本の苗木を植え付けます。令和7年秋には1トン弱を収穫予定で、将来的には年間4トンの生産を見込んでいます。

村松の農園ではシャルドネ、アルバリーニョを。アルバリーニョはスペインのリアス海岸沿いでつくられており、似た地形の伊勢志摩にも最適。ミネラルと酸でしっかりしています。出汁(だし)文化である日本、アミノ酸が豊富な魚にはワイン用のブドウと中和され、相性がとても良いです。

また、玉城の農園で育つ黒ブドウのメルローは、フルーティーな香り、かつしっかりとした味があります。木の樽でゆるやかに酸化させ、肉料理やスモークに合うやわらかな赤ワインをつくります。

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Urban Winery

伊勢志摩地域における商業の中心地であった伊勢銀座新道商店街
かつてのような賑わいのある光景が戻れば、という想いでこの地に…

飲食店を併設するアーバンワイナリー(都市型ワイナリー)は、かつて伊勢志摩地域における商業の中心地であった伊勢銀座新道商店街(通称しんみち)の裏通りに位置します。 この地で、小さいながらも丁寧に、品質にこだわったワインづくりを行っております。 私たちのワイナリーの開業をきっかけに、周辺エリアに少しでも賑わいのある光景が戻れば…という想いを込めてこの地を選びました。

品質

Quality

量よりも質。ここでは多くても年間1万本程度しかつくりません。
最低限の設備へ絞り込み、すべてが手作業。あるのは搾汁機とタンクのみです。「人の手であたたかさを伝えたい」その想いを込めて丁寧に醸造します。

まずは、料理の目的に合わせて直営レストランに提案。素材や調理法に合わせてブドウをどのように加工し、各店舗のメニューにどうマッチングさせるか、シェフ、ソムリエと日々打ち合わせを重ねて、お客様に満足していただけるワインをつくります。小さなワイナリーならではの小回りの利くつくり方で、ワインと料理、相互に引き立て合う調和と融合を実現しています。

地域貢献

Regional contribution

ここでしか味わえない絶妙な香りと味わいをお楽しみいただけるよう、この地のものを利用した土をつくり、育てるところからはじまります。この地域で獲れた魚、育った牛や豚、鶏、野菜、それぞれに合うブドウを育て、ハンドメイドでつくられたワイン。1本1本丁寧にボトルに入れて栓をし、手作業でラベルを貼って皆様の元へとお届けいたします。「地域にあるものを使い、地産地消に貢献する」その想いとともに、質にこだわり、ものと心を大切にし、伊勢志摩の風土をワインというキャンバスに描いていきます。

設備内容

Facility

すべての工程を手作業で行っているため、大きな設備といえば、搾汁機とタンクのみ。伊勢美し国醸造所の外側からは、大きな醸造タンクが並んでいるのが見られます。また、醸造所内に併設されたバー「斎庭 YUNIWA」の店内からも、その姿が垣間見られます。

肉料理やスモークに合う赤ワインをつくるため、木の樽でゆるやかに酸化させます。伊勢肉に合うよう、強すぎず、脂にも合うやわらかいワインとなります。風味づけにはこの地の木々を使用。様々なチップで試行錯誤、日々研究を重ねています。

伊勢っ子

ISE × SECCO

伊勢美し国醸造所がリリースする伊勢で愛される商品を醸造したい。その想いでつくられた赤いスパークリングワイン「伊勢っ子」。
イタリア / エミリア・ロマーニャ州生まれの赤いスパークリング「ランブルスコ」を参考に、瓶内2次発酵にて高品質な泡をワインに溶け込ませ、低アルコールで口当たり優しく、フルーティーで果実味豊かな仕上がりになりました。
伊勢では、お餅やお団子に、餡子やみたらし餡を添えて甘口で召し上がったり、揚げ物の食べ歩きなど、ランブルスコと相性が良い食材の宝庫です。アフタヌーンなどでも活躍し、外観も美しい赤泡。甘口から辛口まで幅広いですが、ドライな仕上がりのタイプSecco(セッコ)に仕上げました。伊勢×Secco=伊勢っ子と名付け、伊勢らしく、ラベルは伊勢型紙のデザインを採用いたしました。

Restaurant / Bar

直営レストラン / バー

オステリア イル モスト

オステリア イル モスト

都市型ワイナリー“伊勢美し国醸造所”に併設される“地元食材の料理とワイン”を楽しめるワイン食堂

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伊勢 福多亭

伊勢 福多亭

“伊勢肉”をこだわりの炉窯で提供する“窯焼きステーキ&ワインのお店”

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斎庭 YUNIWA

斎庭 YUNIWA

カウンター横の小窓から“ワイン醸造所”を眺めながら、お酒を楽しめる BAR 斎庭 YUNIWA

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